北陸の建築探訪
好きな建築家はいますか?
何分この仕事をしておりますので、私も例外なく建築が好きです。
不動産業界は建築業界とは少し違っていて、建築が好きだからパース屋をする人とCGが好きだからパース屋をする人で大きく分かれている印象です。
私は幸いにも両方なのですが。
冒頭で述べたように、勿論好きな建築家は居ます。
谷口吉生さんです。
建築業界でない人は知らないかもしれませんが、建築業界人で知らない人は居ないでしょう。
私が初めて谷口建築を知ったのは学生時代の頃です。
この頃はとにかく自分の好きなテイストの建築を模索していました。
勿論安藤忠雄さんなどの大先生の建築も大好きなのですが、谷口建築だけは私の中で別格なのです。
上手い表現が見当たりませんが、「とにかく美しい」とただただ思うばかりです。
納まりが綺麗で、無駄なものが一切なく、サッシュにしてもエントランスの自動ドアにしても、トイレのピクトグラムにしても とにかく美しい。
前置きが長くなりましたが、少し前になるのですが金沢に行ってまいりました。
金沢は本当に好きな街で、年に1度くらいのペースで行きます。
私の中では「金沢と言えばアートの街」というイメージで、行くと気持ちが高まります。
そこで得たものを実際に自分が描いたり作ったりするものに反映出来ればいいなとも思っています。
最初に訪れたのは金沢21世紀美術館。
SANAA建築です。
展覧会は「工芸とデザインの境目」を閲覧しました。
古今の同一プロダクトを解説とともに展示しており、例えば電話なら昔はこんなデザインで、最新のデザインはこんなの。
みたいな感じですね。
「デザイン的工芸」また「工芸的デザイン」とも呼べる作品 製品。
単に観て面白いだけでなく、色々と考えさせられました。
加賀温泉に泊まったのですが、偶然にも偶然 一度観てみたかった谷口建築の銭湯が近くにあったのです。
加賀片山津温泉 総湯。
少し前にニュースになり、色んな雑誌で取り上げられていましたので凄く気になっていました。
場所までは知らなかったのですが、泊まった宿の目と鼻の先にあり、朝一番で入りにいきました。
湖畔に建つ大衆銭湯です。
やはり綺麗。
ぱっと見は銭湯だなんて思いません。
2Fにはカフェとテラスがあり、たくさんの光が入ってきます。
肝心のお風呂は日替わりで男女が入れ替わるそう。
森の湯でした。ですが、冬なだけあって何だか彩度は低め…。潟の湯の方が湖が一望できて良かったなぁと…
オシャレすぎる銭湯で大満足でした。
金沢には谷口建築の鈴木大拙館もあります。
こちらは数年前に行きました。
ここもおすすめです。
金沢では、海みらい図書館という図書館にも行きました。
孔がたくさんあり、これも魅力的な建築です。
中から見ても圧巻でした。
どこか旅行に出た際にはその場にある有名な建築を観るのが好きです。
なかなかない機会ですので、やはりこんな時間は大切にしたいと思います。
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